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Vol.5 思い込み 【Part 2】

前回のあらすじ

 


ある選手が"肩凝り"というワードを知ってしまったが故に肩凝りの症状を発症してしまった。

その後肩凝りについて調べるうちに驚きの事実を突きつけられる…

 

 

 

前にも述べたがこの"肩凝り"というワード、日本特有の表現方法なのである。

つまりドイツ人にとって"肩凝り"というのは初めて耳にする言葉なのであった。

そして"肩凝り"の症状も知らないで今まで生きてきた。

ちなみに英語で言うと"肩凝り"は"stiff neck"という表現になるらしい。

そしてこの"肩凝り"という単語を大きく世に広めたのが、かの夏目漱石だったという説もある。※1

※1 参考文献⇨https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/44/4/44_4_361/_pdf

 


話を戻そう。

この文献にもあるように、"肩凝り"という症状自体が海外に無いというわけではない。

そもそもそういう言葉がない為に症状に気付いていない人が多いのだという。

 


人間の脳は何かに気付き、その物事を理解する事で初めてそのものを認識する。

例えば壁の向こうに人が居るのか居ないのか、それを確認する方法は壁の向こうへ行って視認するしかない。

視認することによって初めてそこに人がいるのだと判断する。

だがこの壁の向こうにいる人が、例えばよく出来た精巧な人形だったらどうだろう。

壁を越えて視認したはいいが、人だと勘違いする可能性もある。

 


今回のケースはこれとよく似ている。

「これは"肩凝り"と言ってこういう症状なんだよ」と教えてしまったばっかりに、それを信じ込んでしまった。

要は思い込みなのだ。

 


ちなみにこれと逆のパターンで"プラシーボ効果"というものがある。

日本名で"偽薬効果"。

一般的にもよく使われている言葉ではあるが、本来医療、薬学で用いられる事が多い。

例えば風邪を引いている患者に「これは風邪によく効く薬です。」と言ってただのビタミン剤を飲ませると、患者はそれを信じ込んで体調が良くなった気になる。

これを"プラシーボ効果"という。

 


プラシーボ効果


実はこの心理学的効果、スポーツ現場などでもよく使われる。

例えばフィジカル、テクニック、スキルなどが優れている選手でもメンタルが弱く、お腹を壊しやすい選手などがいる。

そういう選手は決まって試合前などにトイレにこもったり、試合でパフォーマンスを100%発揮する事が出来なかったりする。

そのような選手に「これはお腹の調子を整えてくれる薬だから試合前に必ず飲むように。」と言って外見は薬とよく似ているフリスクを渡す。

するとその選手は試合前にトイレへ行く事も無く、むしろ目をギラつかせて試合に臨んで行くのだ。

 


ただしこの効果は100%どの選手にも通用するものではない。

そして薬(偽薬)を渡す側の話術でほぼ全て決まってしまう。

話術以外にも選手とドクター、もしくはトレーナーなどとの信頼関係も重要となる。

要は信頼できる人間の言う事は刷り込まれてしまうのだ。

 

 

 

私がドイツで経験したケースは"プラシーボ効果"とは逆の効果(悪い効果)として選手に刷り込まれてしまったが、ある意味で選手との信頼関係が築けていたとも言える。

だが、信頼関係があるからこそどのように言葉がけをするのか、その言葉を言ってしまったことにより今回のように悪い影響を与えてしまわないのかというのを指導者は再確認すべきだろう。

選手も安易になんでも信じるべきではない。

自分で考える能力をつける事も一流のアスリートになるには必須の能力だ。

 


何にでも"はい"と答えるのではなく、"どうして?"と疑問を持つ事が重要だ。

 

鈴木 翔

Vol.5 思い込み 【Part 1】

 

怪我には様々な種類がある。

靭帯の損傷、半月板の損傷、骨折、肉離れ、打撲…

挙げだしたらキリがない。

大体の怪我は外的要因(事故などの接触)や内的要因(不良姿勢によるヘルニアなど)によって引き起こされる。

要は何らかの原因があった上で起こるのだ。

しかし今回話すのはそんな要因とは全く別の話。

 

 

これは私がドイツのサッカーチームで仕事をしていた時の話だ。

当時私はメディカルを担当していた。

選手がやってきては「カケル!膝が痛いんだ、どうにかしてくれ!」、「腰が痛くてシュートが打てないんだ!治してくれ!」なんて大雑把な要望に必死に応えていた。

まだドイツへ渡って1ヶ月もしていなかったのでドイツ語も全く分からず、英語も日常会話程度で専門用語なんて何も分からなかった。

そんな中である1人の選手がまた自分の元へやってきた。

 

「カケル、この間の試合で肩を痛めたんだ、診てくれ!」

私は要望に応えるため、あらゆる検査をして原因を割り出した。

結論から言うとその選手は上腕二頭筋の長頭腱炎だった。

原因が分かったら後はケアとリハビリだ。

「じゃあこれからケアをしよう。」

そう言って私は選手のケアを始めた。

そして気付いたことがある。

その選手、これでもかというくらい肩凝りが酷いのである。

思わず私は口走ってしまった。

「凄い肩凝りだな!ここ、痛くないのか?」

だが選手は「???」こんな表情である。

私の英語が通じなかったのかと思いネットで言葉を調べてドイツ語で言い直してみた。

だがそれでも通じない。

これは更なる語学の勉強が必要だと思った。

しかしそうではなかったのだ。

 

 

その日のケアを終え、家へ帰りネットを使い"肩凝り"というワードについて英語やドイツ語を調べてみた。

すると面白い事が分かった。

"肩凝り"というワード、海外では無い言葉なのである。

つまり日本独特の表現方法ということだ。

そうだったのかと納得し、次回選手に教えてやろうと思ってどうやって説明するか自分なりに訳したものをメモした。

そしてまたその選手と会話してみた。

拙い英語とドイツ語を用いてなんとか自分なりに納得出来る説明が出来た。

選手も「ふーん、そういう症状があるのか。」と納得していた。

だが、問題はここからであった。

 

 

後日その選手との会話。

カ「調子はどう?怪我は大分良くなって来たように見えるけど?」

選「ああ、怪我は大分良くなったよ。ありがとう。けどさ、この間話してた"肩凝り"ってやつ?あれの症状が出て来て困ってるんだ。」

 

肩凝りの症状が出始めた。

まあそりゃそうだよな、あんなに肩が硬ければとその時は思っていたがその後肩凝りについて調べていて驚きの事実を突きつけられる…

 

続きはPart 2へ

次回10/29更新予定

 

鈴木 翔

Vol.4 見えざるヒント【part 2】

 

前回3つの写真を見て終わった。

まずは復習しよう。

 

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この赤い丸で囲んだ部分。

一体これはなんなのか。

 

答えは反り腰によって作られたシワだ。

これは普段の姿勢が骨盤前傾している人に起こりやすい。

 

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この3つの姿勢の1番右、反り腰&骨盤前傾のパターンだ。

アスリート、それもトップ選手になればなるほど、この姿勢のパターンが多くなる。

理由はこの姿勢が1番パワー発揮がしやすい姿勢だからだ。

そして特にスピードを生かす選手は、ほぼ必ずと言っていいほどこの姿勢パターンになる。

ちなみに真ん中の猫背、骨盤後傾のパターンはお腹にこの線が出来やすい。

要は関節が大きく曲がっている部分に跡がつくのだ。

 

 

だがこの反り腰&骨盤前傾パターン、メリットもあればデメリットもある。

それはパワー発揮がしやすい分、色んな関節に負担をかけてしまうのだ。

そして今回の選手はそれが股関節、そして腰への負担が大きくなってしまった。

 

前回梨状筋症候群だと診断を受けて私の元へやってきたと言ったが、実はこの選手梨状筋の問題は少なかったのだ。

症状自体はほぼ一致するのだが、梨状筋の硬さはほぼ無いと言っていい。

更に股関節周囲の筋肉も動的、静的にも硬さは無い。

触ってもむしろ通常のアスリートの筋肉よりもかなり柔らかく、しなやかな筋肉だ。

では一体何が原因なのか。

 

そこで視点を変えて他の関節、筋肉にも目を向けてみた。

そして見えてきたのが反り腰&骨盤前傾からなる梨状筋症候群に似た症状だった。

 

施術前と後で姿勢の変化を観察し、動いてもらった。

施術後の方が圧倒的に痛みや違和感が無くなったと彼は言った。

骨盤前傾を改善したのは実は1横指分(人差し指の横の幅)だけである。

だが、このほんの少しの変化でも選手がプレーする時の感覚というのはかなり違う。

実際この姿勢変化で今現在かなりプレーが出来ている。

 

ただし、次に考えなければいけないのがこの選手の特徴である、「スピード」をこの施術により奪ってしまっていないかという事である。

先にも述べたが骨盤前傾パターンはパワー発揮がしやすい。

それはすなわちスピード型の選手にとっては必要条件のようなものだ。

骨盤後傾に促してしまうとその必要条件を満たせなくなり、スピードを失ってしまう。

だがこれはトレーニングで解決できる問題だ。

今回は紹介出来ないが、骨盤をニュートラルに安定させたまま行えるスピードトレーニングなどをすれば何も問題は無い。

 

 

目に見えて分かる問題から、見えない問題まで人の身体の特徴というのほ様々である。

特に背中というのは、人の運動の特徴を知る上ではかなり有用な手掛かりとなり得ることもある。

たまには自分の背中を写真で撮ってみることもいいかもしれない。

 

鈴木 翔

Vol.4 見えざるヒント 【part 1】

 

皆は自分の背中を見た事があるだろうか?

大抵の人はあまりないのではないだろうか。

レーニングをしている人は背中の筋肉の発達具合をチェックする為に写真などとったりするかもしれない。

だが、身体が商売道具のスポーツ選手ですら身体をチェックするために背中を見る事は中々ない。

そして今日はそんな背中の話。

 

 

 

まずはこちらを見て欲しい。

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サッカー、ヨーロッパプロリーグで活躍していた選手の背中だ。

この選手は以前梨状筋症候群と診断され今まで梨状筋に着目して治療をしてきたが、あまり改善が見られず私の元にやってきた。

足の痺れや痛みの部位など、梨状筋症候群にほぼ一致する。

ちなみに梨状筋症候群とはお尻の少し奥まった部分にある筋肉、「梨状筋」が「坐骨神経」という脚の後ろ側全体へ広がっていく神経を圧迫し起こる症状の総称のことを言う。

運動機能などは自己調べするべし。

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画像出典:Atlas、トリガーポイントマニュアルより引用

 

症状は様々であるが、主に痺れ、臀部またはモモ裏の痛みや張り、酷い場合ふくらはぎ、足の裏にまで痺れや痛みが出る。

 

何故梨状筋症候群が起こるのか。

大抵の場合梨状筋が硬くなったり、炎症や張りが出て坐骨神経を圧迫する。

では何故硬くなったり張りが出るのか。

諸説あり色んなパターンが存在するが、よく言われるのが運動不足。

要は使っていない筋肉は硬くなると言うことだ。

しかしこの選手の場合今でもサッカーも筋トレもしている。

ならば何が原因なのか。

 

ここでさっきの背中の話に戻る。

先程の背中をよく見てみよう。

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赤く囲んだ丸の部分。

横に線が入っているのが分かるだろうか。

これが何を意味するのか。

長くなりそうなので今回はここまでにしよう。

次回この真相を暴いていく。

 

鈴木 翔

 

 

 

Vol.3 怪我をした時あなたはどこへ行く?

 

前回医師以外に診断は出来ないと言う事を話した。

診断とは怪我や病気を判別し、それを患者に伝えるという行為だ。

だがスポーツ指導者や運動経験豊富な人間であれば、なんとなく怪我をしている人の足を見て「ああ捻挫かもね。」なんていう事もある。

同じく怪我を伝えるという行為にはなるがこれは診断ではない、指摘だ。

ニュアンスの問題ではあるがここを間違えると何かあった時に痛い目を見る。

 

「捻挫かもね。」←この表現には『かもね』というワードが入っている。

つまり断言をしていない訳だ。

100%これだよねという言い方をしてしまうと断言した、つまり診断してしまったと捉えられても仕方ないのである。

そしてこの『かもね』や、『多分〜だね』という表現、スポーツトレーナーやジムのパーソナルトレーナー、治療院、接骨院等の人達ならほぼ必ずこういう言葉を使う。

 

何故ならば彼らはほぼ全員医療資格保持者ではないからだ。

稀に医師免許も持っているトレーナーや治療家の人もいるので100%とは言い切れない。

だがほぼ全員がそうではないだろう。

 

近年多いのが、怪我をした時に病院以外の場所へ行くという人達だ。

例えば捻挫をしたから近くの接骨院へ行きました、というような学生が非常に多い。

確かに手軽に行けて、ある程度怪我を見てもらえるので非常に軽微な怪我であればそれでもいいとは思う。

では骨折だったらどうする??

 

ここでタイトルの質問が飛び出してくる。

 

 

怪我をした時あなたはどこへ行く?

 

 

多くの人は病院や整形外科と答えるだろう。

だが先程も書いたが、軽い捻挫程度なら接骨院等に行く人が後を絶たない。

何故だろう?捻挫も同じ怪我なのに。

前回の記事を読んでいる人は覚えているだろうか。

捻挫でもそれに伴って骨折をしている場合があると。

 

繰り返しになるが医師以外に診断は出来ない。

つまり接骨院整骨院にいる人達には診断という行為は出来ないのだ。

接骨院整骨院の先生方は柔道整復師鍼灸あん摩マッサージ師という方が多い。

国家資格であり、人体についての知識に関しては我々と比べ物にならない程勉強されている。

だがこの先生方にも診断をつける事は国から許されていない。

これは法の問題なのだ。

 

診断、医療行為が出来ない人間の元へ怪我を見てもらいに行くよりも、確実に診断が出来て、尚且つ骨折が伴っていた場合にレントゲンやMRIなども撮れる病院、又は整形外科へ行く方が賢くないだろうか?

 

あくまでもこれはアドバイスであり、強要ではない。

それに接骨院整骨院の方々を侮辱しているわけでもない。

むしろ尊敬に値する。

 

これを機に怪我をした時にどこへ行くべきなのか、考え直すキッカケになるといいと思う。

 

鈴木 翔

 

 

Vol.2 捻挫をした時の対処/その後の予防方法

 

前回長趾伸筋について改善方など記述したが、今回は捻挫についてだ。
まず大前提だが、捻挫とはどのような状態の事を指すのか。


捻挫とは足関節に関わる靭帯の損傷の事を指す。

※1

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内側にはいわゆる三角靭帯(前から順に赤=前脛距靭帯、黄=脛舟靭帯、緑=脛踵靭帯、青=後脛距靭帯)がある。

 

※2

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外側には3つの靭帯、前から順に赤=前距腓靭帯、緑=踵腓靭帯、青=後距腓靭帯がある。
どんなスポーツにも限らず共通して言えるのが、圧倒的に外側の靭帯の方が怪我をする確率が高い。
なぜ外側の方が怪我をしやすいのか。


答えは単純明快。
内側よりも外側の方が靭帯が少ないのである。


内側は4つの靭帯が支えているのに対して、外側は3つの靭帯。
どちらの方が強度が強いか。
小学生でも分かる問題だろう。


そして外側の中でも損傷をしやすい靭帯というのが前距腓靭帯である。
それがこの部分だ。

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前回の記事を見ていたものなら気付いただろうか。
そう、前距腓靭帯と長趾伸筋は痛みの出る部位が似ているのだ。
そして捻挫と一口に言ってもこれが靭帯の損傷なのか、それとも筋肉の損傷なのか、素人には非常に難しい判断となる。
だからこそ前回の記事と今回の記事を参考にして欲しい。
ちなみに今回は捻挫(靭帯)についてなのでその対処法を記載する。


捻挫(靭帯)の損傷の場合、基本的には絶対に伸ばしてはいけない。
これは足関節だけでなく他の部位でも同じ事が言える。
余談だが、突き指をした時に伸ばしてはいけないというのもこれに関係している。


靭帯は自らが可動することはない。
ただ骨と骨とを繋ぎ合わせ骨があらぬ方向に行かないようするためのストッパーなのだ。
つまり損傷している靭帯を伸ばすというのは愚の骨頂だ。
怪我をした直後は縮めて固定をするに限る。
ちなみに多少知識のあるものなら「先にアイシングをしなくていいのか?このトレーナーはクソだな!」なんて声が聴こえてきそうなものだが、そんなことよりまず固定しろと私は言いたい。


今世間ではアイシング議論が色んなところで交わされているが、私はどちらにも属さない。
要は臨機応変にやれということだ。


さてそんな事は置いといて。
固定した後は基本的には医者に行く事を推奨する。
何故って?
靭帯と一緒に骨が剥がれてしまう、所謂裂離骨折を併発している可能性もあるからだ。
そして大事な事がもう一つ。

 


医者(医師免許保持者)以外に診断をつけられるものはいないからだ。
これについてはまた次回の記事で話題にしようと思う。


捻挫と診断がついたのなら後は治し方と予防法だ。
病院や整形外科などでは超音波治療器などを用いて患部の治療を行う。

超音波治療には大きく分けて2つの効果がある。

温熱効果と、非温熱効果だ。

温熱効果には筋肉を柔らかくする効果、非温熱効果には組織(細胞)の回復促進効果がある。


あとはよくあるのがチューブトレーニングだろう。
だがアスリートであるならばそれだけではまだ足りない。
今回はアスリートがやるべきリハビリテーションの中の一つを紹介する。

 


それは足指トレーニングだ。


足指の筋肉というのは足の裏側や足の甲などに繋がっている。
その中でも足裏というのはバランス感覚を司る器官が多くある。
捻挫直後固定をしてから一定期間経ったのちに固定を外すと、びっくりするくらいバランス感覚が失われる。
これは足指が動かせない状態でいるためバランス感覚器官である足裏の筋肉が衰えているからだ。
筋肉は使わないと衰える一方である。
バランス機能が失われた人間は転倒しやすくなる。
つまり捻挫の再発リスクが上がるのだ。
これを防ぐ為に足指トレーニングが必要なのである。


何をするかと言うと、これだ。


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足指をグー✊とパー✋にする。

そしてもう一つ大事なのが、足裏マッサージだ。

足裏はバランス感覚器官が多くあると言った。

足裏のマッサージをする事はその感覚を徐々に戻していく。

ちなみにマッサージに関しては足裏を撫でるだけでも効果がある。

これに関してはどんな方法でも構わない。

足裏が刺激され、触っているという感覚があるならば何でもいい。

普段足裏を触っていない人なら効果は絶大だろう。

 

最後に捻挫とは靭帯の損傷だと言ったが、結局はそれに付随して筋力低下やバランス感覚低下など種々の機能低下を引き起こす。

前にも言ったが基本的に怪我はほっとけば治る。

しかし治った際に他の機能がマイナスのスタートを切ってしまうとアスリートにとっては厄介だ。

スポーツ復帰の際に0からのスタートなのかマイナスからのスタートなのかでパフォーマンスやモチベーションは変わってくる。

これを機に怪我をしたら治るまで何もしないというのはもう辞めよう。

自分の身体を知るチャンスだと思え。

 

鈴木 翔

 

 

引用画像※1.※2

https://footeducation.com/ligaments-of-the-foot-and-ankle-overview/

 

Vol.1 足首周りの痛みとリハビリ

 

足関節。
足関節と聞いて一般の人ならまず足首、くるぶしの周辺を想像するだろう。
しかしスポーツ選手、アスリートであるならばそれだけではまだ足りない。
何故それだけでは足りないのか?
今回はそれについて書き綴る。

 

 


サッカー選手でよくあるの怪我の中に足関節の捻挫がある。
「プレイ中に足首を捻って痛めた」、「プレイ中は気付かなかったけど気付いたら足首が痛かった」。
選手からの言葉は様々だ。
「プレイ中に足首を捻った」
これについてはみんな容易に理解出来るだろう。
しかし問題なのは後者である。


「気付いたら足首が痛かった」
果たしてこれは本当に捻挫なのだろうか?

 


結論から言うと、この証言で多く当てはまるのが『長趾伸筋の炎症』である。
長趾伸筋とは何か。
簡潔に言うと足関節、足指を上げる筋肉である。
詳細は自分で調べるべし。


この怪我厄介なのが前述した通り、捻挫と曲解される事がある。
何故曲解されるのか、それは痛みの出る部位が似ているためだ。


捻挫でも長趾伸筋の炎症でも大体この辺りに痛みが出る。

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そして大体同じ動きで同じような痛みが発生する。
素人では判別が難しいであろう。
病院などに行っても、「軽い捻挫ですね、安静にしてれば大丈夫ですよ」と帰される事なんてざらにある。
※ちなみに医者をディスってるわけではない。
基本的に大体の怪我は安静にしていれば治ってしまう。
この2種類の怪我に関しても同じ事が言える。
つまり、ほっといても治る怪我に医者は時間を使えないのである。
大事なのは、どちらの怪我なのか、どうすれば早く治るのか、そして再発を防げるのかという事だ。


まずどちらの怪我なのか、これに関しては案外簡単に分かる方法がある。
足関節が90度の状態から痛みのある方の足の甲に自分の手などで抵抗をかけて、足関節が筋力によって耐えられるならば捻挫、耐えられず痛みが出るなら長趾伸筋炎の疑いが濃厚である。
どちらの怪我か分かったのならあとは治し方。
そしてより重要なのが再発予防の方法である。

 

 


キーワードは「伸ばす」、「縮める」。
今回は長趾伸筋炎についてのみ記述していく。

 

 


長趾伸筋炎は筋肉の炎症である。
発生原因の多くがインステップなどでボールを蹴る際の動作である。
長趾伸筋について調べトレーニングの知識があるものなら分かると思うが、インステップ動作でつま先を下に向けて足に重り(ボール)を当てるという動作は、長趾伸筋にとんでもないエキセントリックな負荷がかかる。
つまりインステップを練習しまくっている選手というのは、ほぼ必ずこの怪我にぶち当たる。


ではどうすればこの痛みを軽減し、早く治す事が出来るのか。
これについては、ひたすら伸ばす事が重要である。
長趾伸筋は足首、足指を上げる筋肉だと説明した。
伸ばすなら逆の事をすればいい。
伸ばす、より一般的な言い方をすればストレッチをする、という動作は基本的に伸ばしたい筋肉の機能と逆の事をすればいいのだ。


そして次に再発予防だ。
様々な方法があるが、今回はトレーニングを紹介しようと思う。
病院や接骨院などでよく紹介されるのがゴムチューブによるトレーニングだが、より強度を高める場合に僕が用いるのがプレートを用いたトレーニングだ。

 

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画像のようなスクワットの姿勢を作り、つま先に2.5kgプレートを乗せて耐えるというトレーニングだ。
まずはこの状態で30秒〜1分間耐えるトレーニングを行う。
1分間出来るようになれば足首周りの筋力はかなり向上するだろう。


そして冒頭で説明したように足関節というのは足首、くるぶし周辺だけ想像するのでは足りないと言った理由はここで理解出来る。
このトレーニングをやると分かるのだが、足関節の筋肉というのはふくらはぎや、脛の前側の筋力が非常に重要な役割を担っているということが分かる。
脛の前側は前脛骨筋や足趾伸筋群が集まっていて、これをトレーニングすることで足首の痛みを軽減出来る可能性が大いにあるのだ。
アスリート、スポーツ選手であるならばゴムチューブトレーニングをひたすらやっていれば良いわけではない。
足関節には何の筋肉が関わっているのか、何の筋肉をトレーニングし、それによってどんな効果が得られるのか、ストレッチをしてどんな効果が得られるのか、そこまで考えて身体のケアをしなければただの素人と同じである。
もっと上を目指すにはもっと自分の身体について理解するべきだ。


鈴木 翔