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鈴木翔(スズキカケル) -解体新書-

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鈴木翔
1993年7月9日生(現26歳)
アスレティックトレーナー

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神奈川の大和市で生まれ育つ。
生まれつきの難病を抱え、入退院を繰り返す生活。
高校に上がるまでは学校を休みがちな少年であった。

 


小学生

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小学校に上がる頃、父親が剣道を教えていた事もあり近くの道場で剣道を始める。
身体は小さく細かったが、人一倍負けん気の強い子供であった。
当時はメンタルが弱く負けるとすぐ泣く性格。
市大会で2位になったものの、悔し過ぎて表彰式でも泣いているくらい泣き虫だった。

小学校6年間剣道を続け、市大会では常に2位に入っていたがいつも同じ選手に負けていた。
剣道時代の永遠のライバルである。
結局6年間の間に一度も勝つことは出来なかったが、そのライバルを倒す為に費やした時間は計り知れなかった。
この時から如何に試合を想定して練習をする事が大事かを学んでいた。

 


中学生

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中学に上がってからは剣道は道場で続け、部活では陸上部に入り二足の草鞋で競技をこなした。
陸上部に入ったのは小学校から仲の良かった友達から誘われたからだ。
大した理由は無かったがやってみるととても楽しかった。
仲の良かった4人でリレーを組み、県大会ではベスト6に入る実力もつける。

 

だがその中でもダントツで足の遅かった鈴木少年。
練習量だけは負けまいと努力するがオーバートレーニングによる疲労骨折、熱中症の常習犯。
更には貧血も重なり中々思うようにトレーニングを積む事ができなかった。
今思えば食事の量が足りていなかったのだろう。
当時はそんな知識も無かったのでガリガリだった。

中3になる頃には専門種目のハードルで市で1位になる程度には強くなった。
剣道も県央大会で上位入賞する程度にはなったが、陸上も剣道もスーパープレイヤーというわけでは無かった。

 


高校生

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高校でも部活は陸上部、剣道は道場で続けていた。
高校では周りのレベルもグッと上がる。
中学時代は多少足が速かったレベルでも、高校レベルだと全く話にならなかった。

だがここでも負けず嫌いを発揮し練習に打ち込んだ。
更にこの時、ただ闇雲に練習をするのでは無く、"物理学的な観点に基づいた練習方法"を自ら編み出すようになった。
そしてそのトレーニングが功を奏し100mは12秒00→11秒6、50mは6秒5→5秒8までタイムを速くすることに成功した。

予想外だったのが、この陸上のトレーニングにより剣道にも良い影響を与えた事だった。
剣道で"出小手"と呼ばれる技があるのだが、初速が圧倒的に速くなった事により誰にも負けない速さの出小手を習得した。

陸上でも剣道でもある程度の成果を残したが、それでも経験者であれば普通レベルの程度だった。
だがこの高校生活で培った"自ら考えトレーニングを考案する"という行為は、後のスポーツトレーナーを目指すキッカケにもなった。

 


大学生

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今までとは打って変わってスポーツからは身を引いていた。
高校時代に負った怪我でまともに走れなかったからだ。

大学ではバンドとバイトに精を出した。
元々趣味でギターを弾いていていつかはバンドを組みたいと思っていたので絶好の機会だった。
バイトとバンドに明け暮れる日々。

 

そうしてなんとなく大学生活を送っていたが3年時に転機が訪れた。

 

当時プール監視のアルバイトをしていたのだが、そこにたまに手伝いに来るアスレティックトレーナーの方が居た。
肉離れなどの怪我で高校3年生の時はまともに走れた事が無かった程落ちぶれていた。
その後遺症もあり大学ではスポーツから離れていたのだが、アスレティックトレーナーの方にその事を相談したら、いとも簡単に改善してしまった。

魔法の様だと本気で驚いたが、その方からしたら普通の事であった。
世の中にはこんな面白い事があるのかと一気に興味を持っていかれ、大学も卒業せず3年で中退しそのまま専門学校へ入った。

 


専門学校

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スポーツトレーナーの専門学校へ入学しアスレティックトレーナーの資格を取る為に全てを費やした。
アスレティックトレーナーの合格率は例年20%ほど。
筆記だけでなく実技試験も合わせると20%を切る事もある。
このハードルを越えるために超過密スケジュールを自分に課した。

 

平日
5:30 起床〜7:00まで自宅で勉強
7:00〜8:00通学時間(電車の中で暗記物を勉強)
8:00学校到着〜9:00の授業開始まで勉強
9:00〜17:00まで授業
18:00〜22:00コンディショニングジムでのアルバイト or 16:00〜21:00まで実習、ボランティア
23:00帰宅
0:00〜2:00まで予習復習
2:00就寝

 

土日祝日
4:00 起床
5:20〜7:00電車移動(移動中は暗記物の勉強)
7:00〜21:00実習
22:00〜0:00電車移動(帰宅)
0:00〜1:00次の日の準備、勉強
1:00就寝

 

これが専門学校1〜2年生の終わりまでのスケジュールだ。
1〜2年時で3年分の勉強を一通り終わらせ、3年時はコンディションを崩さないために睡眠時間を多く取り、自分のトレーニングなどにも力を入れていたため筆記の勉強はほぼしなかった。

 

だがここで悲劇が訪れる。

 

なんとトレーニング指導中に自分がアキレス腱を切ってしまったのだ。
しかもタイミングの悪い事に筆記試験の丁度1ヶ月前であった。

だがアキレス腱を切るという大怪我に高揚していた。
自分の身体程良い被検体はないからだ。
アキレス腱が切れた状態で何が出来て何が出来ないのか、色々な参考書を見ながら試しまくった。

そのおかげで誰よりもアキレス腱に詳しくなれた。

 

そして試験当日。


松葉杖を突きながら会場入りし、試験を受けた。
偶然にもこの年はアキレス腱の問題が多数出た。

そのおかげもあってか筆記試験も実技試験もパスし、念願のアスレティックトレーナー資格を取得し、専門学校を卒業した。

 


トレーナー経歴

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ここからは今までトレーナーとして活動して来た記録だ。

 

・VfB Speldorf【ドイツサッカーチーム】
IBM BIGBLUE アメリカンフットボール部【X1リーグ パールボウル(東日本大会)優勝】
東海大相模高校サッカー部【K1リーグ 全国高校サッカー出場】
中央大学バスケ部
・八王子トレインズ【B3リーグ】 etc...

 

他にも様々な競技を見てきた。
そしてスポーツだけでなく、知識の多様性を生かしパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブなどでも仕事をしている。

 


伝えたいこと


私がトレーナーという職を選んだのも理由がある。
単純に人の身体を知る事の好奇心も大きかったが、それ以上に"トレーニングや怪我、スポーツを通じて考える力を学んで欲しい"と思ったからだ。
自分が高校生の時にトレーニングについて自分で調べ研究していた時などは失敗する時もかなりあった。
だが失敗から学ぶ経験というのは何ものにも変え難いものだった。
きっとトレーニングのし過ぎで肉離れをしていなかったら今の自分は無いだろうし、考える力というのも養われなかっただろう。

 

自分で考えて行動するというのは人によってはとても勇気がいる事かもしれない。
実際私も単身ドイツへ乗り込んだ時はかなりの勇気が必要だった。
言葉も分からない、文化も分からない、知らない土地でしかも仕事としてトレーニングや怪我の処置、リハビリなどをしなければならない。
道具も揃っておらず自ら街へ出て拙い言葉で店員に聞いて周り、なんとか道具を揃えるなんてこともあった。

だがこれを全て行動に移せたのは自ら考えて行動する力を養ったからだ。

 

この世界で生きていく以上それは無くてはならないスキルだ。
それ無くして良い仕事は出来ないし、充実した生活を送る事は出来ない。
ましてやスペシャリストになろうと思ったらそれ以上の努力が必要となる。
私は自分に関わった人を何かのスペシャリストにしたい。

 

今現在働いているSIF【Seya International Football】では中学生にそれを伝える事が出来る。
スタッフ全員が高いモチベーションを持ち選手にそれを伝えている。


これからもその精神は変わらない。


自ら学び、実践する。

 

トレーナーとして、1人の人間としてその精神を伝える事が自分の使命だと考える。

 


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