Vol.10 オスグッドの原因と筋トレの関係 【Part 2】
前回ストレッチの方法を教えたので、今回はどれくらいやったらいいのかなどを説明していく。
効果的なストレッチの秒数
基本的には1度のストレッチで30秒と良く言われている。
ただし、これは筋肉が緩み始めるまでの時間なので、しっかりストレッチするには更に秒数をかけて伸ばす必要がある。
私がオススメするストレッチの秒数は最低1分間×3セットだ。
長いと思うかもしれないが、アスリート、スポーツ選手であるならばそれくらいやって当然だろう。
たった3分間ストレッチするだけでオスグッドが良くなるなら、接骨院に行って30分間マッサージを受けるより遥かにリーズナブルだし時間を有効活用出来る。
どの辺りまで伸ばすのか
ストレッチをする時のポイントとなるのが、"筋肉がしっかり伸び切るところまで伸ばすこと"だ。
ある程度伸びているだけでは効果としては50%くらいしか得られない。
本当に効果を得たいのであれば、少し痛みが伴うくらいの所で伸ばし続ける事が重要だ。
ただし、痛過ぎても効果は半減するので微細な加減が必要ではある。
もしその加減が分からないのであれば、トレーナーや接骨院の先生に指導してもらうのがいいだろう。
筋トレは悪?
さてここからがPart 2の本題である。
散々言われてきた"筋トレ=悪"の通説。
確かに育成年代、特に小学生、中学生にとって筋トレをする事は本来の成長の妨げになると言えなくもない。
ただしそれは、ストレッチなどのケアを怠っている場合のみだ。
Part 1で書いたように、"骨の成長スピード=筋肉の成長スピード"になればオスグッドにならないように、しっかりストレッチなどのケアをしていればいくら筋トレをしようが全く問題は無いのである。
よく、「筋トレをし過ぎると背が伸びなくなるからやらない。」、「小さい頃に筋トレをし過ぎたから背が伸びなかった。」、「筋トレをし過ぎたせいで膝を痛めた。」など、筋トレに対する悪説を吹聴して回る方がいる。
はっきり言ってその人達は、"自分がケアを怠っていたからこんな身体になってしまいました。"と、言っているようなものだ。
悪い事を自慢している中学生と同じ、痛い人間だと僕は思っている。
筋トレ=悪、なのではなく、筋トレだけをしてケアを怠る事=悪、なのである。
今後「筋トレをし過ぎたせいで〜…」と言っている人を見かけたら、生暖かい目で優しく見守ってあげるといいだろう。
恐らくそういう事を言う人は、自分の考え以外の事を受け付けないので話すだけ無駄である。
筋トレ=背が伸びなくなる理論
これもよく出回っているが、はっきり言ってこれも悪説だ。
そんな根拠は何一つ無いし、身長は99%遺伝でほぼ決まる。
細かい説明はまた別の機会に書いていくが、筋トレ=背が伸びなくなるというのも嘘なので信じなくていい。
まとめ
Part 1、2をまとめよう。
- オスグッドは骨が筋肉に引っ張られる事で起きる成長痛である
- オスグッドは筋肉をストレッチする事で容易に予防、改善出来る
- ストレッチは最低1分間×3セット
- 筋肉が伸び切るところまでしっかり伸ばす
- 筋トレ=悪ではない
- ケアを怠る事=悪である
以上だ。
正しい知識があれぼ容易に予防出来るケガはたくさんある。
オスグッドに対する正しい知識を得て、しっかり予防しよう。
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鈴木 翔